【第1回】ロジカルプレゼンの基礎――“事実→仮説→検証”の3ステップ
「コナンの推理術」をビジネスプレゼンに応用する第一歩は、**“事実整理→仮説設定→検証”**のプロセスを習熟すること。TV第1話『ジェットコースター殺人事件』で江戸川コナンが見せた、次の展開をひと目で把握する技術を学びましょう。
Contents
- 0.1 1.事実整理──現場を「地図」で俯瞰する
- 0.2 2.仮説設定──「なぜ」「どうすれば」を明示
- 0.3 3.検証──データと証拠で裏づけ
- 0.4 まずは高画質で「ジェットコースター殺人事件」を復習
- 0.5 1.「何が問題か?」を“可視化”する
- 0.6 2.「選択肢を絞る」ことで“納得解”をつくる
- 0.7 3.“論理のギャップ”を可視化して信頼度アップ
- 0.8 「推理的フレーミング」は現場会議にも使える!
- 1 1.論拠付き主張――「データ×事例」で信頼度を上げる
- 2 2.逆質問で論点を先取り――「相手の疑問を可視化」
- 3 3.論点フレーミングへの組み込み――最後の“締めの一手”
- 4 1.資料デザインの基本原則:シンプル×ビジュアル×論理構造
- 5 2.話し方の技法:声の強弱×間×ジェスチャー
- 6 3.実践ワークショップのご案内
- 7 まとめ
1.事実整理──現場を「地図」で俯瞰する
- コナン流:現場のジェットコースター路線図を紙に書き起こし、被害者の乗降位置や転落地点を正確にプロット。
- ビジネス流:プレゼン冒頭で「市場規模」「顧客行動」「競合分布」を図表で可視化し、論点の全体像を示す。※論点を掴む資料は、誰が見ても一発で理解できるように。
2.仮説設定──「なぜ」「どうすれば」を明示
- コナン流:コースターの減速ポイントと救助要員の出動時間が合致しないことから「内部で犯行が行われた」と仮説立案。
- ビジネス流:課題提起として「離脱率が高い理由」と「改善策の効果見込み」をあらかじめ提示。仮説を「仮設○○%のリテンション向上」に落とし込み、検証計画を共有します。
3.検証──データと証拠で裏づけ
- コナン流:当日の気温・風速・コースター速度ログを照合し、実際の落下軌道を実験で再現。
- ビジネス流:KPI・A/Bテスト結果やアクセスログを用い、「仮説の正否」をデータで示す。グラフはシンプルに、要点を強調した色使いで視聴者の視線を誘導しましょう。
まずは高画質で「ジェットコースター殺人事件」を復習
コナンの3ステップをより正確に再現するには、映像で“現場俯瞰”と“推理フロー”を何度も確認することが近道です。HuluならTV第1話をフルHDで配信中。スローモーション再生で論理の組み立てを見逃しなく!
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※次回【第2回】では「聞き手を巻き込むフレーミング技法」を、TV第128話『瞳の中の暗殺者』の取調べシーンを例に解説します。お楽しみに!

【第2回】聞き手を“味方”にするフレーミング技法――コナン流「問いかけと絞り込み」術
プレゼンで相手の共感を得たいとき、コナンがよく使う「聞き手を巻き込む論点提示」が非常に有効です。今回はTV第128話『瞳の中の暗殺者』の名場面から、“答えを導き出す”フレーミング技法をビジネスに応用する方法を解説します。
1.「何が問題か?」を“可視化”する
- コナン流:
事件現場に居合わせた全員に「あなたは○○時、どこにいましたか?」とシンプルな質問を投げる。被疑者の供述が食い違う部分に注目し、全員の“共通点”と“ズレ”をホワイトボードにまとめて提示。 - ビジネス流:
プレゼン冒頭で「何がこのプロジェクト最大の課題か?」という問いを投げ、参加者にポストイットや付箋で意見を書き出してもらう。
意見の中で“共通”と“逸脱”をグルーピングすることで、論点の「焦点化」が生まれる。
2.「選択肢を絞る」ことで“納得解”をつくる
- コナン流:
アリバイを精査するなかで「この3人以外には犯行が不可能」と推理を集約。最終的に「○○が犯人である確率が最も高い」という一点に論証を絞る。 - ビジネス流:
解決策が多岐にわたるときは「A案、B案、C案」の3つに厳選し、それぞれの利点・弱点を比較検討。ここで「全員納得の合意形成」を目指すより、「“今やるべきベスト”を限定する」プレゼンに切り替えると、決断力が増します。
3.“論理のギャップ”を可視化して信頼度アップ
- コナン流:
事件の流れに「ありえない時間差」や「不可解な動線」が出現したら、そのギャップを強調し「ここに真相が隠れている」と全員に意識させる。 - ビジネス流:
議論の途中で「なぜ売上は伸びているのに利益率は下がるのか?」とギャップを図や数値で指摘。原因がわかりづらい問題も、可視化することで説得力が大幅アップ。
ギャップは“成長余地”と“ボトルネック”の両方を示すので、改善提案の入り口にもなります。
「推理的フレーミング」は現場会議にも使える!
日常の社内会議や報連相でも、コナン流の「フレーミング」「問いかけ」「絞り込み」は極めて実践的です。悩んだときは、実際の事件解決シーンを何度も見返して、“論点のズレと共通”に注目してみてください。
次回【第3回】は「ロジカルな“根拠提示”と“逆質問”」――TV第345話『黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー』から、「根拠を示しながら相手の疑問を逆手に取る」技法を解説します。さらに、2つ目のリンク誘導も登場予定です!

【第3回】ロジカルな“根拠提示”と“逆質問”――証拠で固め、疑問をチャンスに変える
プレゼンの肝は「ただ話す」ではなく、根拠を示しつつ相手の質問を逆手に取ること。TV第345話『黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー』でコナンが黒の組織の罠を暴き、警察や仲間の疑念を逆に利用した名推理は、そのままビジネスの説得術に応用できます。第3回では、以下の3つの技法を解説します。
1.論拠付き主張――「データ×事例」で信頼度を上げる
コナン流の事例
- シーン:月明かりの下、二重人格の被害者が夜間に動いていたとき、コナンは「犯行時刻の影の長さ」を月の位置から割り出し、「○時○分○秒にはこことここに被告がいたはず」と断定。
- 技法:天文学的計算(データ)+現地調査(事例)で主張に根拠をつける。
ビジネス流の応用
- データ提示:市場調査の具体的な数値(例:20~30代利用者が前年比120%増)を挙示。
- 事例紹介:同業他社A社の成功ケースを簡潔にまとめ、「当社でも同様の施策が有効」と補強。
- 効果:数字と具体事例がセットになることで、主張の根拠が明確になり、聞き手の納得感が格段にアップ。
2.逆質問で論点を先取り――「相手の疑問を可視化」
コナン流の事例
- シーン:組織のアジトで「なぜ鍵はあえて右手に残されたのか?」と警察が疑問を口にした瞬間、コナンは即座に「犯人は左利きだからです」と逆に質問形式で答え、相手の疑念を論証へと誘導。
- 技法:相手の疑問を先回りし、質問形式で結論を提示。
ビジネス流の応用
- 想定Q&A:
- Q1:「本当にROIは回収できるのか?」
- Q2:「導入コストの見積もりは正確か?」
- 逆質問形式:
- 「ROIについては、導入後6ヶ月で投資回収率120%を達成した事例をもとにご説明しますが、ご関心のある指標はどちらでしょうか?」
- このように相手に選択させることで、疑問を「確認事項」としてプレゼンに組み込み、双方向コミュニケーションを演出できます。
3.論点フレーミングへの組み込み――最後の“締めの一手”
コナン流の事例
- シーン:真犯人のアリバイを崩した後、コナンは「では、本当に殺意を持ってそこにいたのは、あなた以外にいません」とシンプルに論点を再確認。
- 技法:長い説明の後に、一文で要点をまとめる“パンチライン”で疑念を完全に封じる。
ビジネス流の応用
- 締めの一文:
- 「以上の根拠をもとに、ご提案したAプランが御社の利益を最短で最大化する唯一の選択です。」
- 効果:論点を絞り、聞き手の判断を促すフィニッシュラインとして機能。あいまいさを一掃し、決断を後押しします。
本質を学ぶなら動画復習が効果的
この3つの「根拠提示」「逆質問」「パンチライン」を身につけるには、実際の名シーンを繰り返し観てコナンの言い回しやタイミングを模倣するのが最短距離。Huluでは第345話を高画質配信中。論理構築の瞬間をフルHDでチェックできるため、ぜひご活用ください。初月無料トライアルで今すぐ復習を。
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次回【第4回】では「資料デザインと話し方の工夫」を解説。緻密なスライド構成と説得力のあるトーン&マナーまで、コナン流プレゼンをビジネススキルとして完成させます。さらに、2つ目のリンク誘導もご案内予定です。

【第4回】資料デザイン×話し方の秘訣――コナン流プレゼンをビジネスで勝つ形に仕上げる
シリーズ最終回は、コナンの“推理ショー”をビジネスプレゼンに落とし込むための資料デザインと話し方の工夫を解説します。TV第128話『瞳の中の暗殺者』の取調べシーンや、第345話『雪山のミステリー』のクライマックス推理をイメージしながら、聴衆が思わず引き込まれるプレゼン術をマスターしましょう。
1.資料デザインの基本原則:シンプル×ビジュアル×論理構造
(1) シンプルレイアウト
- コナン流:黒板への図示は最小限の線と文字。余白を大きく取り、注目ポイントのみ強調。
- ビジネス流:スライド1枚あたりのテキストは「見出し+箇条書き3〜5行」まで。フォントは可読性の高いゴシック系を推奨。
(2) ビジュアル活用
- コナン流:証拠写真やグラフを手元の資料に貼り、現場の状況を一瞬で共有。
- ビジネス流:
- アイコン:要素ごとに統一色のアイコンを用い、視線誘導。
- グラフ:棒グラフ・折れ線グラフは背景色を抑え、データポイントにだけ色を付ける。
- 図解:プロセス図やフローチャートは矢印を太めにして「流れ」を強調。
(3) 論理構造の可視化
- コナン流:現場図→犯行動線→トリック解説という3フェーズを黒板左→右に並べて展開。
- ビジネス流:
- プレゼン全体を「イントロ→本論→結論」の3部構成に分け、各部のタイトルスライドを挿入。
- 「Why?→What?→How?」のフレームワークを用い、聞き手の頭に論理の道筋を刻む。
2.話し方の技法:声の強弱×間×ジェスチャー
(1) 声の強弱でメリハリをつける
- コナン流:推理の“核心部”では声を落とし、周囲の囁きを再現して聴衆を引き込む。
- ビジネス流:
- 重要な数値や結論を述べるときは声を一段落とし、直後に沈黙を0.5秒入れる。
- 反復フレーズ(例:「ここがポイントです」)は、声を上げて明確に示す。
(2) 間(ま)の活用
- コナン流:トリックが明かされる瞬間に数秒の間を置き、視聴者の心拍を高める。
- ビジネス流:
- スライドチェンジ後、10ワード程度話してから視線を聴衆に戻し、間を1〜2秒とる。
- 質問タイムに入る前は、十分な間で「質問はありますか?」と投げかけると、静寂が期待を生む。
(3) ジェスチャー・視線
- コナン流:黒板の矢印を指さしながら、俯瞰とズームを使い分ける。
- ビジネス流:
- オープンハンド(手のひらを見せる)で信頼感を醸成。
- 視線スイープ:資料を示すときは肘を軽く曲げ、ステージの左右に視線を動かしながら聴衆全員を巻き込む。
3.実践ワークショップのご案内
ここまでの“コナン流”ロジカルプレゼン術を体系的に学び、すぐに実践したい方は、実績あるオンライン講座がオススメです。
- 講座内容:資料デザイン演習、話し方トレーニング、Q&Aロールプレイ
- 特徴:ビデオ収録によるフィードバック/模擬プレゼンセッション
30日間の無料トライアルで、プロ講師から直接アドバイスを受けられます。説得力あるプレゼン力を身につけ、社内外のステークホルダーを“味方”にしましょう!

まとめ
「コナンの推理術」はビジネスプレゼンにも応用可能な普遍的ロジックと演出テクニックの宝庫です。
- 事実→仮説→検証の3ステップで論理を組み立て
- フレーミング×問いかけ×絞り込みで共感を誘導
- 根拠提示×逆質問×パンチラインで疑念を封じ
- 資料デザイン×話し方で視覚・聴覚を同時に刺激
これらを駆使すれば、どんなビジネスシーンでも「聴衆を納得させるストーリー」を紡ぎ出せます。名場面を復習しながら、ご自身のプレゼンに革新を起こしてください!
【経歴】
大学で日本文学専攻
卒業後5年間、アニメ関連出版社で編集・校正を担当
2018年よりフリーランスとして独立、WebメディアでConan分析記事を執筆
【 専門分野 】
『名探偵コナン』シリーズ全エピソード分析
ロケ地聖地巡礼ガイド・ファン理論考察・伏線解説