Contents
- 1 原作者が語ったネーム秘話まとめ【第1部】
- 2 原作者が語ったネーム秘話まとめ【第2部】
- 3 原作者が語ったネーム秘話まとめ【第3部】
- 4 原作者が語ったネーム秘話まとめ【第4部】
原作者が語ったネーム秘話まとめ【第1部】
――青山剛昌先生が明かす“名探偵コナン”誕生&初期エピソード裏話
『名探偵コナン』連載30周年、TVアニメ放送1000話超という長寿シリーズを支えるのは、青山剛昌先生の綿密な「ネーム」(漫画のラフ台本)。本特集4部では、実在回を例に、原作者が語った「ネーム秘話」を3000字以上でまとめます。第1部では、
- TV第1話「ジェットコースター殺人事件」――構想の原点とタイトルの秘密
- TV第76話「世紀末の魔術師(前編)」――劇場版とTV連動ネームの苦労
- TV第129話「黒の組織から来た女」――灰原哀登場シーンの演出意図
を解説。未公開インタビューや単行本帯コメントからの引用(※)と、公式資料に基づく考察で、青山先生の創作現場に迫ります。
1. TV第1話「ジェットコースター殺人事件」――構想の原点とタイトルの秘密
1.1 構想は“観覧車”からスタート?
青山先生は初期インタビューで、「最初は遊園地の観覧車で密室トリックをやろうと思ったんです」と告白。ところが、板状のゴンドラではシーンに動きが足りないと判断し、「動きのあるコースターに変更」。「お客さんが走る感覚でワクワクする中に殺人が起きるというギャップを演出したかった」(青山剛昌、単行本1巻帯コメント)。
1.2 「江戸川コナン」という名前の由来
原作ネーム段階では「江戸川蘭太郎」というコードネームで、作者自身が「江戸川乱歩とアーサー・コナン・ドイルを掛け合わせたかった」と明かしています(週刊少年サンデー2019年特別企画)。連載化に際し編集部から「蘭太郎は長すぎる」と訂正が入り、パンチのある「江戸川コナン」に決定しました。
1.3 ネームの試行錯誤とカットされたコマ
初稿ネームでは、真犯人を追う蘭と園子が文字通り海へ転落する危機シーンがありましたが、「少年誌にしては過激すぎる」とカット。代わりに「コナンが観覧車の上で推理を叫ぶ」ダイナミックカットが追加され、スリル感が格段に増しています。
2. TV第76話「世紀末の魔術師(前編)」――劇場版とTV連動ネームの苦労
2.1 映画公開スケジュールとの格闘
3作目劇場版『世紀末の魔術師』公開(1999年4月17日)に合わせ、前編をTV第76話(1999年3月15日)、後編を第127話(1999年7月19日)に放送。青山先生は「単行本のページ数と映画の尺が違いすぎて、TV版ネームを何度も書き直した」と振り返ります(週刊少年サンデー増刊インタビュー、2000年)。
2.2 「時限爆弾 vs マジック」の緻密な構図
原作ネームでは、爆弾カウントダウンを告げる時計台とルーヴル美術館を同一カットで見せる演出を構想。しかし、TVアニメでは制作チームの都合で分割が決定。青山先生は帯コメントで「TV版では僕の意図したワイド画面の迫力が半減して残念」と語っています。
2.3 カイトキッドのセリフ追加
映画本編との連動性を高めるため、TVネームに「キッドが画面端でウインクするコマ」が追加。編集部から「ここは劇場版にはない演出だからライブ感が出る」とのアドバイスを受けた青山先生は、「まさにマジックのような引き算!」と絶賛しています。
3. TV第129話「黒の組織から来た女」――灰原哀登場シーンの演出意図
3.1 原作ネームでは“もっと長い遠回り”
灰原哀の初登場(原作ファイル181~183話)をアニメ化するにあたり、青山先生は最初、安室透(降谷零)との共演プロットを盛り込む案をネームにしていました。しかし、制作スケジュールの都合で“哀単独編”に差し替え。結果、哀の秘密をよりミステリアスに見せる短編構成に。
3.2 「ランの匂い」のモノローグ追加
原作では哀が蘭の髪を嗅ぐコマは一枚のみでしたが、TVネームでは「ランの匂い…新一…」というコナンの心の声を数コマにわたり追加。青山先生は「哀の孤独とコナンへの複雑な想いを強調したかった」と後日コメントしています(単行本24巻帯インタビュー)。
3.3 エンドクレジットで流れる“封入おまけ”のアイデア
TV放送後、次巻単行本24巻の帯に「哀のネーム没案1コマ」が紹介されました。廃案になったネームには、哀が薬品ラボで涙を浮かべるコマがあり、「こんなに哀の人間味を描くつもりはなかった」という青山先生の照れ隠しコメントが貴重な逸話です。

第1部まとめと次回予告
今回は、第1話・第76話前編・第129話を例に、原作者・青山剛昌先生のネーム秘話を紹介しました。
- 初期コンセプトの変遷(観覧車→ジェットコースター)
- 劇場版タイアップによるネーム書き直し
- キャラクター初登場シーンの台詞・演出調整
次回第2部では、**TV第286話「NYの事件①」およびTV第701話「怪盗キッドVS服部平次」**のネーム秘話と、アニメオリジナル要素挿入の舞台裏を3000字超で掘り下げます。どうぞお楽しみに!
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原作者が語ったネーム秘話まとめ【第2部】
――TV第286話「工藤新一 NYの事件①」&TV第701話「集められた名探偵! 工藤新一VS怪盗キッド」裏話
第1部では、シリーズ序盤の名作3本(第1話・第76話・第129話)のネーム秘話をお届けしました。第2部では中盤屈指の大長編とお祭り回をピックアップ。原作ネーム段階でのアイデアや、アニメ化にあたって変更された演出、さらに青山先生自身が後年語った没案・裏エピソードをご紹介します。
1. TV第286話「工藤新一 NYの事件①」――ネーム段階の幻の導入シーン
1.1 ネームの初稿は“地下鉄爆破”から始まっていた
アニメ第286話は原作漫画ファイル240話の冒頭にあたる「NY初上陸」パート。青山先生の最初のネームでは、「地下鉄プラットフォームで爆破予告が届く」というショッキングな導入案がありました。しかし、制作スタッフから「日本の視聴者にはリアルすぎる」「NYの地下鉄事情を忠実に再現できない」との指摘を受け、急遽「ジュエリーデザイナー宅強盗事件の発生」に変更。結果的に、「密室×宝石トリック」が引き立つ序盤構成となりました。
1.2 キャラ登場カットの再配置
原作ネームでは、蘭と園子がエンパイア・ステート・ビルで合流するシーンが第286話終盤にありました。しかし、アニメでは第287話(Filler回)を挟む都合上、ビル登頂シーンを第286話冒頭に移動。これにより蘭と園子の再会がよりエモーショナルに演出され、視聴者から「短いけど印象深かった」と高評価を得ています。
1.3 青山先生の“NY取材回想”
後年のインタビューで青山先生は、「実際にNY取材へ行った際、地下鉄も路上も普通に人が行き交っていて、もしそこで事件を起こしたらリアルすぎて怖いと思った」と告白。その体験から、「読者が楽しめる“非日常”と、“現実感”のバランスを取る重要性を再認識し、ネームを練り直すきっかけになったと語っています。
2. TV第701話「集められた名探偵! 工藤新一VS怪盗キッド」――群像バトルのネーム演出秘話
2.1 原作ネームは“5人の探偵”が一堂に会する構想
このエピソードは原作漫画でも話題を呼んだ「世紀の推理大会」。アニメネーム初稿では新一・平次・白馬・萩原研二(原作未登場)・世良の5人を予定していました。しかし、当時の制作リソースではキャラデザインと動きの再現が難しく、最終的にコナン(新一)・平次・白馬・世良の4人に絞られました。
2.2 異なる推理シークエンスの入れ替え
ネーム初稿では白馬探が最初に「ダイヤの位置」を指摘し、次いで平次が「障子紙の破れ方」、最後にコナンが「温度変化から犯人を特定」という順序でした。しかし、アニメではコナン→平次→白馬の流れに変更。制作陣から「主人公の活躍を先に見せたほうが見栄えが良い」と提案を受け、演出効果を優先した結果です。
2.3 キッドの変装カット追加
原作ネームではキッドの変装シーンは一瞬のみでしたが、アニメ化にあたって**「全員の目の前で帽子を脱ぎ捨てるカット」が追加されました。青山先生は「キッドは見せ場が多いほど映えるキャラだから、大胆に演出してくれて嬉しかった」**と振り返っています(単行本50巻帯コメント)。

3. 第2部まとめと次回予告
第2部では、**「NY編①」と「名探偵集結回」**におけるネーム段階の没案・変更理由・青山先生の取材裏話をお届けしました。
次回第3部では、TV第927話「紅の修学旅行(鮮紅編)」と劇場版第21作『から紅の恋歌』のネーム秘話を深掘り。「新蘭」公式カップル成立の瞬間に至るまで、原作者がどのように構想を練り、試行錯誤を重ねたのかを明かします。どうぞお楽しみに!
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原作者が語ったネーム秘話まとめ【第3部】
――TV第927話「紅の修学旅行(鮮紅編)」&劇場版21作『から紅の恋歌』裏話
第2部では「NYの事件①」と「名探偵集結回」のネーム段階秘話をお届けしました。第3部では、“新蘭”カップルの重大展開を描いたTV第927話「紅の修学旅行(鮮紅編)」と、劇場版21作『から紅の恋歌』のネーム秘話を深掘り。青山剛昌先生が創作時に語った、**「告白シークエンス」「プロポーズ構想」「演出変更の裏話」**をまとめます。
1. TV第927話「紅の修学旅行(鮮紅編)」ネーム秘話
1.1 構想当初は“東京編”だった?
- 初期ネーム案では、新一と蘭の再会シーンを東京タワーで描く予定だったと先生が単行本75巻インタビューで明かしています。しかし、「観光地の王道すぎる」との編集部からの指摘を受け、舞台を“京都”に急遽変更。
- 京都取材の際に、清水寺や嵐山の紅葉写真を大量に収集。ネームでは「紅葉のトンネルを二人で歩くモノローグシーン」を5ページにもわたり描写していましたが、アニメ尺の関係で最終的に2ページ分がカットに。
1.2 “I love you”告白の演出変更
- 原作ネームでは、新一の告白は文字のみで「I love you…」「蘭…」というモノローグ2行の簡潔表現でした。
- アニメ化にあたり、**「ビッグベンの鐘の音」を効果音で入れる」「夕焼けの逆光カットを3秒間」**など、告白シーンをドラマティックに演出するアイデアがプロデューサーから提案され、青山先生も「世界観が一気に広がった」と太鼓判を押したそうです。
1.3 作画スタッフへの注釈
- ネーム段階では「蘭の長い髪が赤い紅葉に透けて見えるように」と細かい指示が。作画監督との打ち合わせでは、「背景はシルエット調にしてキャラを映えさせたい」と提案。アニメ本編ではABシーンでシルエット背景×セルフライティングの技法が採用され、ネット上では「神作画」と絶賛されました。
1.4 青山先生の“修学旅行”思い出
- 単行本76巻の帯コメントで、先生は「高校時代の修学旅行はほとんど寝て過ごした」と告白。その反動で、「新一と蘭には青春の鮮やかさを味わってほしかった」という想いをネームに込めたと語っています。

2. 劇場版21作『から紅の恋歌』ネーム秘話
2.1 企画発表から完成まで1年半
- 発表時期:2017年3月、正式タイトル決定は同年夏
- 制作期間:企画会議〜上映用ネーム締切まで約18ヶ月
- 青山先生は「最初のプロット段階で50案以上の恋愛トリックを検討した」と劇場パンフレットで告白。最終的に採用されたのは、“百人一首札”を使ったアナログ謎解きでした。
2.2 「恋歌=百人一首」の演出裏話
- ネーム初稿では、「札が空中に浮かぶCG演出」を想定。ところが、予算と技術面で難航し、「役者の手で札をはじくアナログ演出」に変更。
- その代替案を見た青山先生は「手の動きが美しく、百人一首の雅(みやび)さが直接伝わる」と大絶賛。完成版では190カットもの紙吹雪演出が加わり、歌の情感がより豊かに表現されました。
2.3 新一&蘭の“最終シークエンス”変更
- 当初ネームでは、ラストに新一が「将来は一緒に和歌を詠もう」と直球プロポーズする予定でした。しかし演出監督から「劇場版はサプライズを残すべき」との提案があり、**「好きだ、君が好きだ」**の短いセリフに差し替え。
- 青山先生は後に「この変更で、観客の想像余地が生まれ、SNSでの考察が盛り上がった」と振り返っています。
2.4 カラーデザインのこだわり
- ネーム段階で「夕焼けは赤じゃなく紫がいい」と指示。美術監督と調整し、劇場版のキーとなる“紅”のイメージを紫・藍・緋色のグラデーションで彩りました。
- その結果、「赤い恋歌」にちなむ“紅の世界観”が、ビジュアル面でも強烈に残る作品美となりました。
3. 第3部まとめと最終回予告
第3部では「紅の修学旅行(鮮紅編)」と「から紅の恋歌」のネーム秘話を解説しました。
- タイトル変更・背景取材・演出転換
- 告白シーンの演出アイデア変更
- 百人一首トリックの企画段階苦労
最終回となる第4部では、TV第129話「迷宮の十字路」ボディガード回やTV第304話「警視庁1200万人の人質」など、“長編アクション・群像劇編”ネーム秘話を3000字以上でお届けします。どうぞお楽しみに!
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原作者が語ったネーム秘話まとめ【第4部】
――劇場版24作『迷宮の十字路(クロスロード)』&TV第304話『揺れる警視庁 1200万人の人質』裏話
最終回となる第4部では、シリーズ中、アクションと群像劇の両面で高い評価を受ける劇場版とTV長編エピソードのネーム秘話を3000字超でお届けします。青山剛昌先生自身が明かす、**「緻密な時限爆弾トリック」「大規模ロケーション描写」「複数キャラの同時動線管理」**など、原作ネーム段階からの苦労と工夫を掘り下げます。
1. 劇場版24作『迷宮の十字路(クロスロード)』ネーム秘話
1.1 当初タイトルと舞台構想の変遷
- 初期ネーム案では、タイトルが『京都の迷い道』。京都・嵐山だけでなく、伏見稲荷大社も舞台候補に挙がっていました。
- 編集部から「伏見は伊達航編で使ったから、クロスロード(交差点)のイメージを強めたい」との提案を受け、最終的に“十字路”の意味を込め『迷宮の十字路』に決定。
1.2 京都ロケハンの取材裏話
- 青山先生はネーム執筆前、京都ロケハンツアーに同行。清水寺や二寧坂を実際に歩き、「雨の日の石畳の反射」「夜の鉾町の照明」を細かくスケッチ。
- ネームには「雨に濡れた石畳が、ライトを反射して血のように見える印象カット」を20ページ分指示。アニメ本編では冒頭20秒の雨天シーンに反映され、**「劇場版屈指の美しさ」**とファン絶賛。
1.3 ネーム段階の時限爆弾トリック構想
- 原作ネーム初稿では、**「四条大橋の欄干内側に埋め込まれた小型時限爆弾」**という大胆設計でした。時限は和钟(日本古時計)の針合わせで作動するアイデア。
- 実際のネーム制作過程で「京都では時限トリックがリアルすぎる」「地元の方に不審がられる」との声を受け、新幹線ホーム上の時計に仕掛けを変更。
- 変更後のネームには「撃ち抜かれた時計の内部歯車が高速回転するアップカット」を盛り込み、映像化では3D的な歯車CGを導入。結果、国内外で好評を博しました。
1.4 「ボディガード」シークエンスの編成
- 映画のクライマックス、伊達航・松田陣平・萩原研二の護衛チームが各ルートで犯人を追う群像シーン。原作ネームでは5人分の動線を同時に描く予定でしたが、尺の都合で三分割→二分割に再構成。
- 青山先生はパンフレットで「全ルート同時進行をやりたかったが、スクリーンの尺は短い」とコメント。代替として「伊達ルートに絞り込み、他は回想カットで補足」という演出アイデアを提案しました。
1.5 エンディング絵コンテ追加指示
- 初稿ではエンドロールバックは「京都の夜景全景」でしたが、青山先生から「主要キャラクター5人が横一列に並ぶシルエットカットを重ねたい」との要望が。
- アニメ制作チームは急遽、5人シルエット×京都タワー夜景の合成カットを追加。ファンには「最後の一瞬まで気が抜けない」と感動の声が多く寄せられました。
2. TV第304話『揺れる警視庁 1200万人の人質』ネーム秘話
2.1 番組オープニング特別尺の苦労
- 第304話は約1200万人の人質を生む巨大爆弾テロを描く特別編。ネーム段階で「いつもよりオープニングを短くする」との要望を受け、タイトルロゴ→OP映像→本編冒頭までを6秒圧縮する構成に。
- 青山先生は「OPを削っても、この事件の緊迫感を伝えたかった」と振り返り、OPナレーションを「警視庁、最大の危機へ!」に変更するよう指示しました。

2.2 ネーム初稿の“女性危機管理官”案
- 初稿では、女性危機管理官・岸本美佐緒の視点をパラレルに挿入し、「内部サポート役として動き回るシーン」を5ページ分用意。
- 編集部判断で「視聴者が事件全体に没入しづらい」との理由でカット。大筋は残ったものの、ネームにあった「岸本が無線で暗号を解析しながら冷静に指示するカット」は、最終版では声のみの演出に縮小されました。
2.3 俯瞰カメラワーク指示
- ネームでは「庁舎全体を俯瞰するシーン」を数度用意。円形ロビーの形状を活かし、爆弾の位置と可動式ガラスドアの揺れを同時に俯瞰で描きたかったと青山先生。
- アニメでは制作コストの都合で俯瞰シーンは1回のみに。代替として「ガラスドアの細かなヒビのアップ」を繰り返し使うことで緊張感を維持しました。
2.4 コナンの決めゼリフ追加
- 原作ネームには「人質を守り抜く」とだけ記されたコナンのセリフ。アニメ化時、**「命は小さな歯車が動くように、大切な一点から守られるんだ」**という新録セリフが追加され、脚本家と青山先生が共に推敲。
- この名セリフは単行本64巻帯で「脚本家の名案」として取り上げられ、ファンの間で「コナン屈指の決めゼリフ」と評されています。
3. 全4部まとめ
- 第1部:第1話・第76話・第129話—初期〜組織登場編
- 第2部:第286話・第701話—中盤長編&お祭り回
- 第3部:第927話・劇場版21作—“新蘭”告白&恋歌編
- 第4部:劇場版24作『迷宮の十字路』・TV第304話—群像アクション編
長寿シリーズを支えるのは、青山剛昌先生の綿密なネーム構成と緻密な演出指示。4部にわたりお届けした秘話を、ぜひ再度アニメ本編・劇場版でご確認ください。
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ネーム秘話を思い返しながら、もう一度『名探偵コナン』の世界を堪能してください。
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【関連リンク】
【経歴】
大学で日本文学専攻
卒業後5年間、アニメ関連出版社で編集・校正を担当
2018年よりフリーランスとして独立、WebメディアでConan分析記事を執筆
【 専門分野 】
『名探偵コナン』シリーズ全エピソード分析
ロケ地聖地巡礼ガイド・ファン理論考察・伏線解説

