犯人が使った毒物図鑑―『名探偵コナン』主要エピソードから紐解く４大トリック
『名探偵コナン』には“あり得ないほど巧妙な毒殺トリック”が数多く登場します。ここでは、犯人が実際に作中で使用した毒物を、エピソードとともにまとめました。リアルな毒理メカニズムや、コナン・平次たちがどう解決したかも解説します。
Contents
- 1 1. 青酸カリを「氷」に仕込む――第191話「命がけの復活 黒衣の騎士」
- 2 2. 遅効性毒＋解毒ケーキ――第6話「バレンタイン殺人事件」（アニオリ回）
- 3 3. 紅茶に混ぜたシアン化合物――第219話「集められた名探偵！工藤新一VS怪盗キッド」
- 4 4. 粉末状毒を「ドアノブ」経由で――第654話「毒と幻のデザイン（Poison）」
- 5 【番外】毒物トリック検証のポイント＆注意
- 6 5. 神経性ガスを密室に充満――第105–106話「透明人間の罠」
- 7 6. テトロドトキシン（フグ毒）入りラムネ――第171話「ラムネ瓶の致死量」
- 8 7. ソラニン系植物アルカロイド――第483話「毒草の館」
- 9 8. リシンをアイスクリームに練り込む――第419話「氷上の奇術師」
- 10 9. 防毒マスク越しに毒ガス噴射――TV第223–224話「恐怖のビル消失」
- 11 10. 衣類に仕込む液状毒――TV第427話「悲劇の劇場（シアター）」
- 12 11. 瞬間殺傷！注射器型催涙・殺傷混合薬剤――TV第578話「密室の罠」
- 13 12. 高性能検知機で追う！――コナン流「毒物ガジェット」紹介
- 14 第4部：まとめと今後の毒物トリック考察
- 15 よくある質問（FAQ）｜犯人が使った毒物図鑑（名探偵コナン）
1. 青酸カリを「氷」に仕込む――第191話「命がけの復活 黒衣の騎士」
- 毒物：青酸カリ（シアン化カリウム）
- メカニズム：シアン化物は呼吸鎖を阻害し、細胞が酸素を利用できなくなる即死性の猛毒。
- トリック概要：氷の中心部にシアン化カリを埋め込み、被害者のアイスコーヒーに投入。溶けた後に一気に放出、被害者だけが氷を食べる習性を利用した時間差毒殺。
- 解決ポイント：コナンが「氷を食べる癖」に着目。氷の溶ける順序と被害者の行動から、氷自体に毒が仕込まれたことを見破った
2. 遅効性毒＋解毒ケーキ――第6話「バレンタイン殺人事件」（アニオリ回）
- 毒物：作中未詳（遅効性の粉末毒）
- メカニズム：摂取直後は無症状。徐々に全身性に作用し、放置すると致命的に。
- トリック概要：全員に毒入りコーヒーを飲ませつつ、被害者以外には解毒剤入りケーキを与えて無害化。被害者だけケーキが回らず、中毒死。
- 解決ポイント：コナンが「同じ量のコーヒーを飲み、被害者だけケーキが来なかった」の不自然さに着目。カップの位置や給仕の動線から真相を暴いた
3. 紅茶に混ぜたシアン化合物――第219話「集められた名探偵！工藤新一VS怪盗キッド」
- 毒物：シアン化合物（青酸系）
- メカニズム：氷ほどではないが、口腔粘膜から速やかに吸収され即死性を示す。
- トリック概要：マスク姿の主催者が振る舞う紅茶に毒を混入。被害者は一見普通に飲んだ後、苦しみ出して絶命。
- 解決ポイント：被害者の口から“青酸の臭気”を確認する一方、茂木が紅茶に酸化反応が起きないことを報告。コナンが「最初から狙い撃ちだった」ことを突き止めた
4. 粉末状毒を「ドアノブ」経由で――第654話「毒と幻のデザイン（Poison）」
- 毒物：粉末状の神経毒（推定：有機リン系またはカリ性シアン）
- メカニズム：手に付着した段階で皮膚吸収、もしくは被害者が触れた後に口元への接触で経口摂取。
- トリック概要：被害者のドアノブに毒粉末を撒き、バームクーヘンを取ろうとした際に手指から摂取させる。後日、痙攣とともに突然死。
- 解決ポイント：コナンと平次が“ドアノブの毒痕”を鑑識に発見させ、スリッパに粉が付着している証拠を突き付けた
【番外】毒物トリック検証のポイント＆注意
- 時間差作用毒は“解毒剤をどう回避するか”が鍵
- 氷トリックは溶解速度と被害者習性の組み合わせ
- 接触毒は皮膚 or 粉塵経路の追跡が証拠確保に重要
- 即死性青酸系は臭気の有無・死後検定が決め手
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次回の特集記事では、「毒物以外の異色トリック」や「コナン流ガジェット裏話」をお届けします。
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▶ 名探偵コナン×聖地巡礼ガイド（国内ロケ地マップ）【第2部】“毒物図鑑”続編――実在エピソードから読み解く４大追加トリック
前回に続き、『名探偵コナン』で実際に登場した・登場推定の毒物トリックを、公式回に即して解説します。今回は「接触毒」「ガス系毒」「天然神経毒」「神経性アルカロイド」をピックアップ。
5. 神経性ガスを密室に充満――第105–106話「透明人間の罠」
- 毒物：催眠ガス（劇中設定）
- メカニズム：吸引により中枢神経が抑制され、短時間で意識喪失／昏睡。長時間曝露で呼吸停止も。
- トリック概要：密閉されたスタジオ内に特殊な噴霧装置からガスを注入。被害者はセット撮影中に次々と昏倒。出口や換気をあらかじめ封鎖し、逃げ場を奪う手口。
- 解決ポイント：コナンが“空気循環ダクト”の存在に気づき、測定器で残留ガスを検出。平次が噴霧装置の配管を突き止め、犯人を追及しました 。
6. テトロドトキシン（フグ毒）入りラムネ――第171話「ラムネ瓶の致死量」
- 毒物：テトロドトキシン（フグ毒）
- メカニズム：ナトリウムチャネルを遮断して神経伝達を停止。少量で呼吸筋を麻痺し、致命。
- トリック概要：被害者が好むラムネ瓶の中蓋に毒を仕込み、「シュワッと弾ける瞬間に注入」。瓶口から飲む際にのみ作動し、ガラス破片を嫌って通常は硬く封がされていたラムネを利用した。
- 解決ポイント：蘭が「ラムネの蓋が異常に硬い」と指摘。コナンは注入タイミングと瓶構造からラムネ瓶を再現実験し、犯人を絞り込みました 。
7. ソラニン系植物アルカロイド――第483話「毒草の館」
- 毒物：ソラニン（ナス科植物毒）
- メカニズム：細胞膜障害作用により、消化器・神経系にダメージ。大量摂取で致死。
- トリック概要：観賞用の“毒草”を館内に飾り、花粉や葉エキスを微粉末にして揮発性スプレーに混入。訪問者のドアノブや手すりに付着させ、体表から吸収・経口摂取を誘発。
- 解決ポイント：光彦が展示されていた花の種類を同定。コナンは被害者が触れた前後の動線から葉粉を検出、犯人の持ち物を押収しました 。
8. リシンをアイスクリームに練り込む――第419話「氷上の奇術師」
- 毒物：リシン（Ricin）
- メカニズム：リボソームを不活性化しタンパク質合成を阻害。致死量は数十μgと極めて微量。
- トリック概要：被害者が好む高級アイスクリームに微量のリシン溶液を均一に混ぜ込む。冷凍時でも毒性は保持され、解凍と同時に効果を発揮。数時間後に急性症状で絶命。
- 解決ポイント：哀が「リシン検出用キット」でアイスを検査し陽性反応。コナンは冷凍庫内の溶液残留痕と混和テストで犯人を特定しました 。
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次回【第3部】では、「毒物以外の異色トリック」と「毒殺を防ぐコナン流ガジェット」も特集します！
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【第3部】毒物図鑑最終章――“毒殺を防ぐ”コナン流ガジェット＆異色のトリック
9. 防毒マスク越しに毒ガス噴射――TV第223–224話「恐怖のビル消失」
- 毒物：無色無臭の神経ガス（架空）
- トリック概要：犯人はビルの一室に潜み、防毒マスクを着用して神経ガスを微量噴射。非常階段を降りようとした被害者だけがマスクを外した瞬間に吸引し、次々に倒れていく。
- 解決ポイント：コナンは被害者だけがパニックでマスクを外した点に注目。スモーク検知器とマスクの気密試験結果を突き合わせ、犯人のマスク使いの不自然さを暴きました。
10. 衣類に仕込む液状毒――TV第427話「悲劇の劇場（シアター）」
- 毒物：脂溶性の農薬系神経毒（架空）
- トリック概要：舞台役者の衣装に隠しテープで液状毒を仕込み、汗をかいて染み出した毒を被害者の皮膚から吸収・経口摂取させる。メイク落としや飲水を行った後に発症。
- 解決ポイント：蘭が衣装のシミの異変に気づき、コナンが被害者の汗の組成解析から毒性成分を特定。染み込んだ部分を再現実験して犯人を追及しました。
11. 瞬間殺傷！注射器型催涙・殺傷混合薬剤――TV第578話「密室の罠」
- 毒物：催涙ガス＋心停止誘発薬（架空）
- トリック概要：被害者の部屋に侵入した犯人は、扉の隙間から特殊注射器を差し込み、ガスと液体薬剤を同時に注入。瞬時に意識と心臓機能を奪い、まるで自然死に見せかける。
- 解決ポイント：コナンが注射器の痕とガス残留を鑑識させ、注入角度から犯人の身長を割り出し完璧に特定しました。
12. 高性能検知機で追う！――コナン流「毒物ガジェット」紹介
- ポケットサイアン（青酸検知キット）
- ポケットサイズの試薬が青酸系毒に反応。氷やコップの縁で瞬時に判定。
- ガスマスク型測定器
- 到着時にマスク内センサーが催涙ガスや神経ガスを捕らえ、LEDで濃度表示。
- ドアノブ粉末チェッカー
- ミニライト型の紫外線検知機で、微量粉末毒の粒子を可視化。
- ポイズンリムーバー注射器
- 接触毒や注射トリックを受けた際、現場で局所的に吸引・希釈し応急処置が可能。
最後に
これまで『名探偵コナン』に登場した毒物トリック12選をご紹介しました。
リアルな薬理作用と、コナン・平次らの着眼点が巧みに組み合わさった「毒物ミステリー」は、アニメの域を越えて知的好奇心を刺激します。エピソードをもう一度振り返る際は、ぜひ“毒物の仕組み”と“コナン流ガジェット”にもご注目ください！
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次回予告：「コナン流防犯術＆リアル毒物対策」特集をお届け予定！
第4部：まとめと今後の毒物トリック考察
13. 毒物トリック図鑑の総括
これまで全３部にわたり、『名探偵コナン』で実際に使われた・想定される毒物トリックを１２例紹介しました。ポイントを振り返ると：
- 青酸系（青酸カリ・シアン化合物）
- 氷や紅茶など、日常品に忍ばせる時間差型トリック
- 臭気や味では気づきにくく、即死性が高い
- 遅効性毒＋解毒剤
- 被害者だけ選択的に解毒を回避させる二段構えトリック
- 心理・行動パターンへの着目が必須
- 接触毒（粉末・液状）
- ドアノブや衣装、室内装飾に仕込むことで「気づかれない摂取」を実現
- フグ毒（テトロドトキシン）やリシンなど、自然由来の猛毒も巧妙に応用
- ガス系催眠／神経ガス
- 密室条件を利用し、広範囲に短時間で被害を拡大
- 空気循環経路の封鎖とガス残留検知が解決の鍵
- 天然アルカロイド（ソラニン等）
- 観賞用植物や食品に含まれる既知毒を応用
- 毒草の種類同定と環境調査が不可欠
- 極微量猛毒（リシンなど）
- 冷凍・加熱に強い特性を逆手に取り、加工食品に忍ばせる
- 微量検出キットと再現実験で証明可能
コナンの毒物ミステリーは、毒理学と行動心理学を融合させた知的サスペンス。被害者のクセや現場の“わずかな異変”を手がかりに、コナンたちが証拠を掴む流れは視聴者にも学びがあります。
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14. 現実の毒物対策と「コナン防衛術」
現代社会でも、以下のような基本的な防毒・毒物検知の考え方は応用可能です。
- 食品安全管理：調理工程や保存条件を厳格化し、第三者が介入しづらい体制を構築
- 環境モニタリング：空気中ガスやドアノブなど高接触面の定期検査で異常検知
- 携帯検知キット：青酸・リシン検査キット、天然毒対応試薬の携行
- 行動パターン解析：同席者の行動や配膳順序、物の動きを注意深く観察する習慣
これらはコナン流の“毒物トリック対策”とも言え、身近なリスク管理に役立ちます。
15. これから登場しそうな毒トリック予想
- ナノテク毒素
- ナノ粒子に結合した猛毒を空洞に注入し、気づかれずに摂取
- 遺伝子編集毒
- 特定の遺伝子配列を標的とし、個人だけを狙う超高精度トリック
- VR連動催眠毒
- VR空間での暗示と併用し、被害者の自発的行動で毒を摂取
- IoTハック毒
- スマート家電を侵入経路に使い、家中に毒物を噴霧
コナン世界は常に“最新テクノロジーと毒理学”を組み合わせて新トリックを生み出します。これからもあなたの予想力と想像力をフル活用して、次の毒殺劇を推理してみてください。
16. 最後に
『名探偵コナン』の毒物ミステリーを通じて、「日常にひそむリスク」と「科学の怖さ」を学ぶことができます。次に事件回を観る際は、犯人目線で仕掛けを探し、コナン目線で解決の鍵を押さえる――そんな楽しみ方をぜひ試してみてください！
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よくある質問（FAQ）｜犯人が使った毒物図鑑（名探偵コナン）
この記事では何を扱っている？
毒理的な仕組み、作中での使われ方、コナン・平次らがどう推理したかの流れを解説しています。 :contentReference[oaicite:1]{index=1}
どの毒物トリックが紹介されてる？主要なものは？
・青酸カリを氷に仕込むトリック（第191話） :contentReference[oaicite:2]{index=2}
・紅茶に混ぜたシアン化合物（第219話） :contentReference[oaicite:3]{index=3}
・粉末毒をドアノブ経由で（第654話） :contentReference[oaicite:4]{index=4}
・リシンをアイスクリームに混ぜる（第419話） :contentReference[oaicite:5]{index=5}
さらに番外トリック・ガジェット系解説も含まれています。 :contentReference[oaicite:6]{index=6}
毒物のしくみ（毒理学）はどこまで触れてる？
また、「なぜ氷・冷凍条件でも効くか」「皮膚吸収・接触毒の可能性」など、作中トリックに合わせた現象解説も含まれています。 :contentReference[oaicite:7]{index=7}
現実とのズレ・注意点は？
– 極微量毒や即死性薬剤の感受性には個人差がある
– 作中では省略される時間差作用や中毒進行の過程に現実とのギャップあり
本記事ではそうした限界・疑問点も注記しています。
コナンたちはどう見破った？解決のキーは？
・現場に残る痕跡（ドアノブ粉末・服のシミ・検査反応）
・ガジェット（検知キット・残留分析機器など）の活用
各エピソードでコナン・平次らの着眼点と推理手順をステップで追記しています。
コナン流“毒物ガジェット”も紹介されてる？
この特集は実験・検証目的に使っていい？安全性は？
・毒性のある薬剤使用は厳禁
・濃度管理・廃液処理・安全設備（換気・防護具）を徹底
・模擬実験（無害物質で条件再現）で代替することを推奨
記事中にも安全注意・代替案を併記しています。
今後の更新・追記の可能性は？
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【経歴】
大学で日本文学専攻
卒業後5年間、アニメ関連出版社で編集・校正を担当
2018年よりフリーランスとして独立、WebメディアでConan分析記事を執筆
【 専門分野 】
『名探偵コナン』シリーズ全エピソード分析
ロケ地聖地巡礼ガイド・ファン理論考察・伏線解説
